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【曹洞宗とは?】 一仏両祖のお教え

壽徳寺は曹洞宗(そうとうしゅう)という宗派です。
禅宗と呼ばれることもございます。

曹洞宗の特徴は「坐禅」を中心とした修行を重ねることにあります。
坐禅などのご修行をすることによりお釈迦さまから伝わるお教えを実践し、正しい生活を送ることによって心が安らぎ穏やかに生きていくということが目的の1つとなっております。

ここでは、曹洞宗と一仏両祖(いちぶつりょうそ)について簡単ではございますがご説明させていただきます。

 

曹洞宗について

今から800年ほど前の鎌倉時代に、道元禅師さまが正伝の仏法として坐禅などのお教えを中国から日本に伝えられました。その後、そのお弟子さまである瑩山禅師さまが日本全国に広められ、曹洞宗の礎を築かれました。
このお二方を両祖さまと申しあげ、ご本尊「お釈迦さま(釈迦牟尼仏 しゃかむにぶつ)」とともに、「一仏両祖」(いちぶつりょうそ)としてお祀りしております。


また、道元禅師さまが開かれたのが「大本山 永平寺」瑩山禅師さまが開かれたのが「大本山 總持寺」です。1つの宗派の中に2つの本山がございますことも特徴です。
2つの本山のことを両本山(りょうほんざん)ともお呼びいたします。

この両本山の寺紋のことを両山紋(りょうざんもん)とお呼びし、曹洞宗の紋となっております。
右の永平寺が「久我竜胆」(こがりんどう)で左の總持寺が「五七の桐」(ごしちのきり)です。
ちなみに壽徳寺は總持寺の系統であるということから「丸に五七の桐」という寺紋になっております。

 

 

お釈迦さま(おしゃかさま)

お釈迦さまとは、詳しくは釈迦牟尼(しゃかむに 釈迦族出身の聖者)と呼ばれ、釈尊(しゃくそん)とも略称されます。小さい子どもからは、親しみをこめて「ののさま」などとも称されます。

今から約2500年前頃、ネパールのルンビニーに釈迦族の王子としてお生まれになり、姓をゴータマ、名をシッダールタと申されました。王子として裕福な暮らしに恵まれたものの、深く人生の問題に苦悩され29歳で出家されました。6年もの厳しい修行の後、ブッダガヤーの地にて35歳でお悟りを開き成道(じょうどう)され、仏陀(ぶっだ 悟った者)となり様々なお教えを説かれました。
以後、クシナガラの地で入滅(ご逝去)されるまで、お弟子さまの育成と仏法(仏さまとなるためのお教え)を伝道される旅をお続けになりました。

曹洞宗の中心となるご本尊さまは、このお釈迦さまです。お釈迦さまがお悟りを開き、そのお教えを説かれたお弟子さまたちにより代々と正しく伝えられてきたことによって、現在の私たちもそのお教えに巡り逢うことができています。お釈迦さまのお教えを大切にし、よりどころにすることによって穏やかで心豊かに生きていくことができます。

 

聖観世音菩薩さま(しょうかんぜおんぼさつ)

壽徳寺のご本尊さまはお釈迦さまと観音さまです。
曹洞宗のご本尊さまとしてお釈迦さまをお祀りし、お寺の由緒となるご本尊さまは観音さまをお祀りしております。
古くは馬頭観音(ばとうかんのん)さまをお祀りしていた時期もあったといわれております。

聖観世音菩薩とは、正観世音菩薩ともいいます。親しみをこめて観音(かんのん)さまと呼ばれることが多く、救いを求めるあらゆる人々を自在に救うことができる仏さまであるといわれております。
一般的には観音像は立ったお姿が多いのですが、壽徳寺の観音像は坐ったお姿をされております。
お釈迦さまと同じく心のよりどころとしてお参りいただいております。

観音さまの御朱印も受付けております。
御朱印の詳細はこちら

 

 

道元禅師さま(どうげんぜんじ)

道元禅師さまは1200年に京都でお生まれになり、14歳のときに比叡山(ひえいざん)にて出家されました。24歳で仏道を求め宋(そう 現在の中国)に渡ると如浄(にょじょう)禅師さまのもとでご修行に励まれ、「正伝の仏法」として坐禅などのお釈迦さまから伝わる真のお教えを相続されました。

28歳で帰国した後、正しい坐禅の作法とお教えをすすめようと『普勧坐禅儀』(ふかんざぜんぎ)という坐禅についての書物を書かれました。
その後、34歳のときに宇治に興聖寺(こうしょうじ)を建立し、最初の僧堂という坐禅などの修行を実践する道場を開かれ、修行者の養成と一般の人々への教化を始められました。

また、坐禅をはじめとした仏さまのお教えとその実践を伝えるべく『正法眼蔵』(しょうぼうげんぞう)の執筆を続けられ、45歳のときに越前に大仏寺(後に永平寺と改名)を建立されました。
そして、道元禅師さまはご修行の生活を送りながらお弟子さまの育成につとめられ、1253年に54歳でそのご生涯を閉じられました。
坐禅だけではなく様々な多くのお教えを残され、優秀なお弟子さまたちを育成されました。

 

瑩山禅師さま(けいざんぜんじ)

瑩山禅師さまは1264年(1268年の説もあります)越前にお生まれになり、8歳で永平寺3代目である義介(ぎかい)禅師さまの元でご修行を始められました。
13歳で永平寺2代目である懐弉(えじょう)禅師さまの元で正式に僧侶となると、瑩山紹瑾(けいざんじょうきん)と名を改められました。19歳になると真の仏さまのお教えを求め、全国各地を回られ仏道修行に精進されました。
そして、35歳のとき、義介禅師さまの後を継いで加賀国(石川県)の大乗寺住職となり、2年後に『伝光録』(でんこうろく)というお釈迦さまから脈々と伝わる歴代祖師がたのお教えについての語録をお示しになりました。

その門下には優れた人材が集まるようになり、曹洞宗が発展する基礎を築かれました。また、50歳で能登に永光寺(ようこうじ)を開き、そこで『坐禅用心記』(ざぜんようじんき)という坐禅について分かりやすく説いた書物を書かれたといわれております。
その後、58歳のとき諸嶽寺(もろおかでら)を寄進されると、そのお寺を禅の道場として改め諸嶽山(しょがくさん)總持寺と名付けられました。
1324年、61歳のとき總持寺の住職を峨山(がさん)禅師さまに譲られ、翌年65歳でそのご生涯を閉じられました。

多くの優秀なお弟子さまを育成され、その方々によって日本全国に曹洞宗のお教えが広まりました。
そこから現在、曹洞宗のお教えは日本だけに留まらず、北米・南米・ヨーロッパなどにもお寺が開かれるまでの発展をとげております。

 

曹洞宗では、上記のお釈迦さま・道元禅師さま・瑩山禅師さまを一仏両祖として仰ぎ敬います。
お釈迦さまをご本尊とし、曹洞宗のお教えの礎を築かれた道元禅師さまを法統(宗旨)の祖と仰ぎ、4代目の瑩山禅師さまを地統(教団)の祖と敬い、手を合わせお参りいたしております。

 

曹洞宗のお教えの根幹は、お釈迦さまから続く代々と正しく伝えられてきた坐禅などのお教えです。この一仏両祖のお教えである「坐禅」にご興味のある方は、坐禅会にお越しいただければ幸いです。ぜひ、一仏両祖のお教えにふれてみてください。

坐禅会の詳細はこちらをご覧ください。

 

以上が曹洞宗についての簡単ではございますがご説明です。
まだ、ご紹介しきれていない部分も多くございますが、ご参考にしていただければ幸いです。

壽徳寺 合掌

 

お問い合わせ

壽徳寺
住所 東京都多摩市桜ヶ丘4-26-3
電話 042-375-7157

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吉祥山 壽徳寺

室町時代より多摩の豊かな緑に囲まれ600年以上の歴史を伝える曹洞宗寺院です。

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