【曹洞宗・生前戒名】戒名授与式について
本日、生前に戒名をお授けする戒名授与式を執り行いました。
とても春らしい陽気の中で、このご縁をいただくことができ大変喜ばしく思っております。
今回は戒名授与式の様子と内容について少しご案内させていただきます。
戒名授与式(生前戒名授与)とは
戒名をいただくことを戒名授与または授戒(じゅかい)といい、お釈迦さまの弟子となり戒名をいただく儀式のことを戒名授与式といいます。また、お元気なうちに戒名をいただくので一般的に生前戒名授与ともいいます。
仏教に関心をお持ちになり戒名をいただき、仏弟子となるときに必要な儀式のことです。
戒名授与式を通し戒名をいただくということは、お釈迦さまの正式な弟子となるということです。
仏弟子となり戒名をいただきお釈迦さまのお教えを指針にし、安心してより豊かな生活をお送りし、悩み、苦しいときにはお釈迦さまをはじめ諸仏・諸菩薩さまたちがお導きくださいます。
戒名とは
戒名とはお釈迦さまの弟子として戒法(仏弟子となるための約束事)をいただき、正式に仏教徒になった際にいただくお名前のことです。
法号(ほうごう)、法名(ほうみょう)ともいいます。
戒名をいただくということはお釈迦さまのお教え(戒法 かいほう)を授かることを意味いたします。
戒名は亡くなってからいただくものと思われている方も多いかもしれませんが、一昔前は生きているうちにいただく事の方が多く、戒名と戒法を自分自身の生き方の指針としました。
生きているうちからの信仰として、戒名をいただくことは仏教徒として正しい信仰生活をしていくうえでも大切なものになります。仏弟子となることにより、生前から死後の世界まで仏さまが正しい道へお導きくださいます。
また、古くは武田信玄や上杉謙信、斎藤道三などの戦国武将が生前から戒名を名乗っていたことは有名で、信玄や謙信、道三という名前は戒名を使用しておりました。これは、当時はとても死というものが近かったために死に対する覚悟の印として、または自身の生き方を表すために用いたともいわれております。
血脈(けちみゃく)とは
血脈とは、戒法を授かり仏弟子となった証にいただく仏弟子としてのお名前(戒名)を記したものです。
お釈迦さまより歴代の祖師の方々を伝わり現在の私たちまでに至るお名前が記されております。
戒法と戒名を授かった証として大切に保管いただいております。
もしものご葬儀の際には、この血脈をお棺にいれてご一緒に現世を離れ仏さまの世界へと旅立ちます。
仏さまの世界でも引き続き、現世と同じようにお釈迦さまをはじめ諸仏・諸菩薩さまたちがお導きくださいます。
戒名授与式(生前戒名授与)の様子
本日、戒名授与式を執り行い、ご夫婦でご一緒に戒名をお受けになられました。
正式なお釈迦さまの弟子となり、無事に戒名を授かることができました。
また、合わせてご先祖さまへ戒名授与のご報告とご供養の読経もさせていただきました。
この度はおめでとうございます。
これからも明るく元気に豊かな毎日がお送りできることをご祈念いたしております。
ご縁をいただきありがとうございました。
戒名授与のご相談について
壽徳寺では、お亡くなりになった後だけではなく、ご生前にも戒名をお授けしております。
ご自身の人生の転機として、戒名をいただくことをお勧めしております。
これからの人生を仏さまと共に歩み、ご自身の生き方を考えるご機会になれば幸いです。
事前のご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
戒名授与式のご相談やスケジュール、詳細などは下記もご覧いただければ幸いです。
戒名授与(戒名授与式)について特集をいただきました。
月刊住職掲載 「生前戒名授与 特集」 詳細はこちら
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